sylcmyk - sylcmyk

2010年7月リリースっぽいです。ニューヨークのブルックリンなsylcmykによるリリースです。たぶんセルフリリースなかんじです。8bitなチップチューン。

正直このリリースは自分の中で本年度5本の指に入る素晴らしいリリースです。アレコレ言わないでとりあえず聞いて欲しいと思いたくなるレベルです。ほんとは自分がひっそり楽しんで他人に教えたくないレベルです。

まあいちおうどういうのかを簡素に言うならば、非常にファンキーなメロディアスなチップチューン。sylcmykさんは4歳からピアノをやっているそうなのでその豊富な経験からきているのでしょう。大体すごい人はいつもそういう感じです。そしてこの人1989年生まれでまだ21歳とか、、、ほらね！

このアルバムは本人の名義"sylcmyk"という名のゲームをBGMにしたような仕上がりになっている風に聞けました。というかそういう風に作ったとかなんとかかいてあります。前半は軽快な感じにステージが進み、終盤にかけてゲームのほうも深く、暗い具合になっていく感じがいいです。そして最後にメイン画面のreprise的なエンディング曲が素晴らしいです。

オススメは全曲！

sylcmyk - sylcmyk (page)
sylcmyk - sylcmyk (zip)

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sylcmykは他にも自身のブログで3つほどリリースしています。"1989","1993"と"Nokturnz"。どれも基本的にピアノメインで、時々チップチューンな音が出たりしています。特に良いのは1989の中の"1997"と"1989"。どちらもupliftingなメロディを奏でていてニューヨークっぽい！って感じがすごい好き。1989とか超絶甘いくせにお茶目なシンセ音が途中から参加してきてまじ憎たらしいです。他のリリースも全部間違いなく素晴らしいのでぜひ。

http://blog.sylcmyk.com/

自分がsylcmykを知ったのはLolicore周辺の有名なコンピシリーズのDQN ELECTRONICSからでした。聞いていくうちにsylcmykいいなーって思ってググって観るとこう、色々と出ていたわけで。あー他にも8bit collectiveにも数曲リリースしているのでそちらも見逃さないようにしましょう。

sylcmyk | 8bc - Online Chiptune Media Sharing

Lolicoreあたりに顔出してるあたり、日本のゲーム音楽やらアニメがすきそうな感じな人です。HPとかも日本語ですし。とにかく今後大いに期待せざるをえないsylcmykです！！！

VA - TSCP3

2010年リリース。VAです。telescopagesというフランスから。フォークトロニカもの。歌モノ㊒㋷㋮㋜。

全般的にポストロックっぽいかんじがありますが、ロック苦手なボクでも比較的聞けました。とくにアンビエントってカンジでもなく、かといってハードコアでもなく、中庸な音楽です。わりと日常になじむような音楽。日曜の午前系音楽。
結構メロディ重視であります。生音重視しながら割とドラムはテクノな音になっていて良いです。

オススメは、同じメロディが鳴りながら展開が泣ける感じに仕上がっている5.Imtackt - fat billyや、9.No Pilot - TCHNLGYとかはまさにリズムマシーン＋宅録感あふれるギター音がやばいです。
他にも、4,6,8あたりなんか良かったです。

直DLできないのでtelescopagesのページからおとしてくださいませ。

VA - TSCP3 (page)


あと無料DLは11月20日までなのでおはやめにどぞ。

OSHI KITO - EP

リリース日不明だけどおそらく2010年。ロシア人OSHI KITOによる4曲入りEP。ロシア系ネットレーベル「SUBWISE NETLABEL」から。IDMよりなダブステップ(?)やダウンテンポ、ブレイクビーツ。


ロシア系ネットレーベルがなぜか多いですが、ロシアには多くの良質なネットレーベルが眠っている気がします。さすが国土が世界一広いだけあります。さてさて、この作品についてなのですが、このあいだ紹介した、「The Lonely Schizo」さんの作品に似ていますが、こちらはより音数が少ない印象です。それと音がより民族的。個人的にはこちらのほうが好きかも。

1. S.O.Sなんかはアーメンブレイクの一箇所がひたすら鳴っていて最初はうるさいんだけど次第になじんでいくのが面白いです。3.Fregileは後半の指ぱっちんの音がキモチイイ。4.Syntheticsは結構ベースが主役で低音キモチイイ。

OSHI KITO - EP (page)
OSHI KITO - EP (zip)

Cagey House - Major Monk (plus three)

2010年9月リリース。7曲いり。アメリカ人Cagey Houseによるものです。レーベルはBlack Square。おもちゃ箱をぶち開けた系のエレクトロニカ。

この音楽は生音を多用している。展開は良く分からない。これは、舞台で演者が声を出さずに演じているときに流れてきそうな音楽です。時々なにか言っている。あるのかも一個大きなストーリー。

秋です。この音楽はなんとなく秋にあうとおもうんです。秋が深まっていく休日の夕方に公園でぶらぶら幼女でも観察していると奥の森のほうから変な音楽が聞こえてくることがあるかもしれません。そんな感じの音楽です。知りません。お勧めは2，3曲目あたりが色々混じっていながら統一感があってCagey Houseの才能があふれています。そんな感じです。

Cagey House - Major Monk (plus three) (page)
Cagey House - Major Monk (plus three) (zip)




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Cagey Houseは他にも色々似たような感じの良質な民族的なミュージカル的なニカをだしていますので合わせてチェキしてみてください。
Internet Archive Search: creator:"Cagey House"


あと同類で今月聞いてよかったのがフランス人Thiaz Itchによる"Misty"でした。


こちらはより童話的なカンジなミュージカルに仕上がってる気がします。歌モノも入っていて割とおちゃらけた具合が強くてハッピーです。70年代のサントラチックといわれたりfree jazz electronicaと表現されたりと意味が分かりませんがまあ一聴の価値はあると思いますのでぜひぜひぜひぜひ。

Danjiel - Nightflight EP

2008年8月リリースです。結構古いけどなぜか先月聞きました。おそらくドイツ人のBanjiel a.k.a DATATRAXXによるTonkultur Berlin Netlabelからのリリースです。

4曲入りのミニマル、ディープハウス系テクノです。ドイツといったらミニマルテクノって印象が強いのでまさにそんな感じです。ちなみにディープハウスとミニマルテクノの違いがいまいちわかりませんすみません！

曲のほうはおそらくいわゆる"使える"系なんだと思います。ミニマル系は疎くメジャーなアーティスト知らないんですが、BGMで聴いてると自然とのってきちゃうのでこれは良いミニマルなんだと思います。

オススメは2曲目の3am Eternal。まさに真夜中な感じです。個人的には3時というとすぐ4時になってしまって一瞬な印象が強い時間帯なんですがどうでもいいはなしです。他の3曲もいいです。というか順番に聴くと夜明けを堪能できます。

Danjiel - Nightflight EP (page)
Danjiel - Nightflight EP (zip)

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Banjielさんは他にもHP観れば色々出しているのが分かります。Beatportとかでも出てるので気に入ったら買ってDJでかけてモテモテしちゃいましょう。

Y'skid - Colorful Sounds

2010年8月リリース。オランダ人Y'skidによるリリースです。おそらくセルフリリース。10曲入りのjazzy instrumental hip-hopです。これが実に素晴らしいです。
いわゆる最近の捻じ曲がったBEAT系ではなく純粋に心地よい感じに仕上がっています。どの曲も聴きごたえ十分です。昼下がりの田舎の海沿いとかドライブして聞けばいい類です。

御勧めは後半がいいです。心地よさ満点な06. Y's Beat Riseとか、トランペットの音がすばらしい08. Meet Donald Trumpetあたり。

Y'skid - Colorful Sounds (soundcloud)
Y'skid - Colorful Sounds (mediafire)

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大体記事を書くにあたって書いてるときに色々とりあげる人をググるんですが、この人はすごかった。J-Dillaが存命中だった2003年にインタビューをしていたらしいです。ってまあ彼のマイスペ見ればすぐ目に付きますがとりあえずURLを貼っときます。

http://www.youtube.com/watch?v=YKGm3wc3qOE

とまあ、彼はなかなかビッグならしいですので名前を知っていた人はいたかもしれません。というわけでJ-Dillaとか好きなら聴けばいいと思いますよ。

The Lonely Schizo - habbit death in schizarium EP

2010年3月にこのEPは出ました。それは4曲入りです。おそらくロシア系ネットレーベルだとおもうMusicKollektivより。The Lonely Schizoさんもロシア人です。ジャケみたいないわゆるWobbleなダブステップを想像していたら、意外にもいんてりじぇんてぃっくなダブステップかどうか分からない音楽が聞こえてきました。
ただやはりフロア、notベッド向けに仕上がってると思います。いわゆるダブステップっぽいリズムなんですが、それだけじゃない感じ。1.habbit death in schizariumとかは途中で4つ打ちっぽくなってる。展開はそんなにないけど、飽きないかんじで、ちゃんと"あってる"気がします。全体的にダークです。

音も無駄なのを結構省いている感じでスマートな雰囲気が出ているのが良い。ただちょっと4曲通して似通ったのが多い気がするのでそこらへんはアレですが、それでも十分いいです。

The Lonely Schizo - habbit death in schizarium EP (page)
The Lonely Schizo - habbit death in schizarium EP (zip)


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The Lonely Schizoさんは他にも同じところからEP出ています。それと色々コンピとかにもちょくちょく顔出ていたりします。このあいだ紹介したボクのヘタレDubstep mixの17曲目のコンピ[enrcmp14]にも出ています。
http://www.myspace.com/thelonelyschizo