2012年4月29日日曜日

V.A. - SUBCONSCIOUS [DIGITAL]




[Artist]: Various Artists
[Release Date]: 2012/04
[From]: Zakuro Recordings (3x6 Recordings)
[Genre]: Anime, Electronica, Ambient
[CAT number]: [ZKR004]
[Tracks]: 11tracks (51:46)


日本の同人活動をメインにしつつ、ネットでもフリー音源をリリースしている3x6 Recordingsから、アニメ「カイバ」のトリビュートコンピです。参加アーティストは日本のネットレーベルなどで活躍しているKSK, Yu-tai Sunset, kanabun, HARD GU.W-C.Iなど。ジャンルはエレクトロニカ、クラブミュージック全般です。

「カイバ」は、2008年に放送されたアニメ。観終えたばかりの僕が、カイバの詳細を語ってしまうのは恐縮ですし、まだ自分の中で消化しきれてなく、まとめきれないのですが、幸いにしてリリースページにとても簡潔に書かれているので、そちらを参照にするととても良いと思います。

とはいえ、「カイバ」を知らなくとも、このリリースはエレクトロニカのコンピレーションとしてもとてもクオリティが高く仕上がっています。「カイバ」自体がSF的なテーマで仕上がっているところもあり、電子音楽との相性もよく、大体の曲がテクノ、ドラムンやその他クラブ/アンビエントな電子音のかたちをとっていて、切ないメロディーの中でも踊れます。

どれも好きですが、自分が特に気に入ったのはM5,6,7,9,10,11あたり。最も泣いたのはM10。
特に、M6のYu-tai Sunsetさんは、さまざまな「カイバ」の主題的な「音」が無秩序的に交錯し、時間も渦巻いていて、アニメのテーマともとても合致していてすごかった。他のアーティストも、yanaginagiさんやkanabunさんなど、それぞれ自分の得意分野ベースに、テーマを崩すことなく、丁寧に表現していて、ほんとに作品のことが好きなんだなあと、愛を感じました。

全体として、寂しく、静かな曲が多く、聞いていてすーっとカラダに染み込んできます。感傷という言葉を使うのはためらいますが、ひっそりと一人になりたいときとか、なにか物語に没入したいときとかオススメだと思います。

Tracklist:

01. Shin Sheena - Warp's syndrome
02. Foilverb (BigBrother) - Lapse of Memory
03. Shibainu - chronico
04. 3x6 - state of reunion
05. HirokazuKine - and Question mark
06. Yu-tai Sunset - reven
07. yanaginagi - no call clonal
08. kanabun - copy
09. Shohei Nagata - redisc
10. UTDSMP + HARD GU.W-C.I - Original Feelings
11. KSK - Her Boots

V.A. - SUBCONSCIOUS [DIGITAL] (page)
V.A. - SUBCONSCIOUS [DIGITAL] (DL)

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ちなみに、当コンピはGo-qualiaさんとM7のyanaginagiさんの曲の3x6 Remixを加えて明日、4月30日に行われるM3でCDバージョン(Release Page)が売られるそうですので、ぜひ!
アニメの「カイバ」もとてもとても面白かったのでぜひぜひぜひ!

2012年4月17日火曜日

Prod. B - Simple Melodies




[Artist]: Prod. B (Soundcloud)
[Release Date]: 2012/03
[From]: Self Release
[Genre]: Hip-Hop, Instrumental, Lounge
[CAT number]: [####]
[Tracks]: 10tracks (24:29)


ポーランド出身のProd. Bによるセルフリリース集。ジャンルは2分程度のシンプルなループになっているインストヒップホップです。

割とオーソドックスな感じの生音系なインスト・ヒップホップですが、それでも書きたくなったのは、どの曲も安心して聴けるだけのクオリティーがあるからだと思います。
また他のブログでも紹介されているように、夜中にだらーっと聴けたり、あるいはちょっと気分を盛り上げてくれたりと”聴き勝手”が良いです。

安定感もありますが、ちょっとしたひねりを割りと感じるあたりも気に入っています。
たとえば、表題曲のM5. Simple Melodiesはイントロのカットアップからはコレまでの4曲とは違ってオオッって思わしてくれますし、その後メローな感じになっていくのも良いです。

M9.Run!!!とかはトラックどおり西部劇を想像させるような音が並びながら、汗だくで走っているような感じで、ドラムのTomが良いアクセントになっています。

インストでラウンジ感あって、メローなヒップホップでどれかひとつ好きなら試して損はないと思うリリースです。

Preview: Promomix from Soundcloud



Prod. B - Simple Melodies (ZIP)

2012年4月16日月曜日

Potatohead - Schizophrenia


[Artist]: Potatohead
[Release Date]: 2012/03
[From]: mayoware record
[Genre]: IDM, Glitch, Acid
[CAT number]: [MYWR054]
[Tracks]: 5tracks (18:55)


おそらく東京出身の日本のエレクトロニカアーティストからの5曲入りEP。精力的にハイペースでリリースを重ねる迷われレコードからです。

音は硬質なグリッチ音が鳴るビートに、透き通ったウワモノがグリッチしながらメロディを奏でている感じで、一見ありそうでなさそうで、といった組み合わせの曲が並びます。

硬質なドラム音はやはりかというか、Max/MSPを使用して作られている感じがして、とても心地が良いです。グリッチの仕方や、音の飛んでいる感じは、ところどころドリルしていて、古きよきエレクトロニカっぽさを思い出させます。

M4.taiighを終えて、一通り聴き終わるところで、M5.akneatだけガラッと曲の雰囲気がそれまでのと違い、俄然Potatoheadに俄然興味がわきました。

それはとても、アーバンで、グイグイ攻めてくるアシッドでした。
16次元レコードからもリリースしていることもあり、まだ未聴なのですが、16次元のレコードサウンドからして、こういった攻めてくるアシッドサウンドが多いのかなと期待を抱かせてくれます。そうじゃなかったとしても、何でも良いので聴いてみたい、とさせてくれます。

オススメはもちろんM5.もありますが、M4の終盤感のエモさ漂う雰囲気やM2.nazのグリッチがグググと来る感じも好きで良いです。


Preview: M2.naz



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しばらくスプリングバケーション的なことをしていました。今日からまた更新していきますのでよろしくお願いしま!