http://www.lucnix.be/d/63154-2/Futuroscope_40.jpg |
いつもリリースばっかりチマチマというか極細な頻度で紹介してましたが、今回はちょっといつもと違ったことを紹介しようと思います。
というのも、先日海外ネットレーベルブログ、netlabelism.comの記事を探っていたら
"If You’re Thinking of Starting a Netlabel…"
とかいうタイトルでサブタイトルに「20-plus proposed rules for how to give away music creatively and communally」、みたいな、よく釣れそうな記事があって、私も釣られて読んだわけです。
読み終え、とてもリスナーとして共感する部分が多かったのですが、
そういえば日本ではなかなかこういうネットレーベルまとめ系記事って言うのは少ないし、
(これ和訳したら結構有益だし、いっぱいの人に読んでもらえるかなー!)
みたいな悪巧みを思いついてしまったわけでありまして。なので。
そんなこんなで記事を発見したのが8月で、もう11月になるわけですが、いまだにどこにも紹介されていないということなのでこんな細っちいブログでかいつまんで紹介しようと思います。
原文は上のリンクからどうぞ。もともとは"Disquiet"というアンビエントに特化したネットレーベル系リリースを紹介しているMarc Weidenbaum氏による記事です。原文も難しくないし読めばいいと思います。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
「ネットレーベルをはじめたいと思っているあなたへ
- クリエイティブ、かつコミュニティを築きながら音楽を提供する20+のルール」
- クリエイティブ、かつコミュニティを築きながら音楽を提供する20+のルール」
もしあなたがネットレーベル始めたいと思っていたなら、そのあふれ出る情熱に背を向けず突き進んでください。しかしネットレーベルという"ムーブメント"はまだ始まったばかり。ルールも無ければテンプレもない。やり方はすべて自由。だからこそ戸惑ってしまうところがある。
それでもネットレーベルには何種類かに大まかに分類できるまで成長したと言えるだろう:
1. 固有のウェブサイトを持つもの
2. soundcloud,bandcampなど既存のウェブサービスを使って運営しているもの
3. すでに運営していたレコードレーベルのサイドプロジェクトとしてのもの
4. ポッドキャスト
5. 一夜限りとか、超短期かつ突発的なものとして
6. 営利企業によって厳格に運営されているもの
などなど…(訳注:あと2つありましたがあまり自分には馴染みの無い感じなので分かりませんでした…)
繰り返しになるが、このように分類してもほとんど意味が無いぐらいネットレーベルのあり方は自由で、一貫性も無い。だが、一貫性は無くても、既存の、しかも有名なネットレーベルから学べる共通点もいくつかある。
以下に列挙する項目は、一リスナー、オブサーバーとして私が、ネットレーベルを始める上で重要だと思う点だ。ネットレーベルをはじめるときにチェックリストとして使うと良いかも。
1. 固有のサーバ、URLを持とう。
- 永遠にあるホスティングーサービスなどこの世に無い。
2. RSSフィードをつけよう。
- RSSを使ってチェックしている人は多数いるはずだ。
3. リリースする曲ひとつひとつ試聴できるようにしよう。
- まとめて落とす人だけとは限らない。
4. シングルだけリリースするのはやめよう。
- アルバム単位とかのほうが長く続けられる。シングルだけだと息継ぎが難しい。
5. リリース単位でダウンロードできるようにしよう。
- 1曲ずつだけだとだるいと思うリスナーは多い。
6. リリースを俯瞰しよう。
- リリースごとにレーベルのテーマやカラーに統一性が持たれているか常に注意しよう。
7. 商業ベースのレーベルだけを学ぶのは辞めよう。
- テレビ、映画、アニメ、新聞、雑誌、ラジオなど、既存のレーベル以外から常に自分のレーベルに使えそうなモデルやインスピレーションを得よう。
8. お金を取ることに躊躇しないで。
- 原則無料リリースにして、ドネーションやリリースに対する対価を要求する方法は確保しておこう。
9. 自身のサイトをHTML5フレンドリーに。
- テクノロジーの進化に遅れないように!
10. リリースごとに文章を。
- リリースの内容やアーティストの情報、その他ためになることを。
11. リリースページからアーティストのHPやリンクに飛べるようにしておこう。
- アーティストあってのレーベルですから。
12. 一つ一つのリリースを大切に。
- 音や視覚だけじゃなく、どうリリースを宣伝するか、表現するかも大事に。
13. ダウンロードは2箇所以上からできるようにしておこう。
- archive.orgが落ちていたときに見に来たリスナーは二度と落としに来ないと思え。
14. コピーライトについてちょっとだけ考えておこう。
- Creative Commonsについて学んだり、好きなレーベルのコピーライトについて学んで真似してみよう。
15. リリースに入っている曲数が少し過ぎる、あるいは多すぎるのは避けよう。
- 少なすぎると印象薄いし、多すぎるとリスナーは躊躇ってしまう。
16. ジャンルではなく、タグ。
- ジャンルではなく、タグ。
17. リリースする音楽より自分がうるさくならないように。
- 過剰に宣伝しても反感を買うだけ。
18. レーベルから出したアーティストによるコミュニティみたいなものをかもし出しておこう。
- リミックスし合せたり、DJミックスに使わせたり。そうすることでリスナーも他のリリースをチェックするようになる。
19. 根暗にならないように。
- 他のネットレーベルと繋がろう。
20. 2つRSSを持っておいてそいつはポッドキャスト用にしておこう。
- 自身のレーベルを紹介するプレイリストみたいなのを作るといいかもしれない。
21. 驚かそう。
- クリエイティブに。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
いかがだったでしょうか。細かい点が多かった気がしますが、個人的には曲数とかダウンロードについて、宣伝方法に共感する部分が多かったです。RSSに固執気味なのもリスナーとしてはアンテナキャッチしやすいからってところがあるでしょう。
個人的に追記するなら
22. 1人でやらない。
- 1人でイチからやるのは大変。少なくとも最初は一緒にやってくれる仲間を1,2人誘おう。
23. archive.orgをもっと使って!
- あれほど巨大で世界中が使っているホストサービスはなかなかない。
24. 定期的にコンピレーションを作ろう。
- レーベルの方向性が一目で分かるリリースはリスナーにとって便利。
ってところかな。特に2.とかは個人的に日本のネットレーベルさんはもっと活用して欲しいです。おせっかいですみません。
とはいえネットレーベルのあり方は自由。この21項目+3なんかクソ喰らえ!俺はその逆を行くぜ!ってのもオオアリ。
とりあえず一番大事なのは、ネットレーベル始めたい!って思ったらその日を誕生日にしましょう!(そしてボクに音楽を提供してください!)
0 件のコメント:
コメントを投稿