2012年3月16日金曜日

Phil Gerus - Textures




[Artist]: Phil Gerus (blog)
[Release Date]: 2011/11
[From]: Pegasia Music
[Genre]: Glitch, Electronica
[CAT number]: [PegasiaMusic010]
[Tracks]: 5tracks (19:10)

初めて聞くPegasia Musicというネットレーベルから、これまた初めて聞くPhil GerusというアーティストによるEPです。まだリリース数13と少ないあたり新しいのかなと思いAboutページを読むと2009年から始めたそうで、Electronic, Alt. RockやSteampunk(初耳のジャンルだ!)に傾倒した音楽をリリースしていきたいとのこと。そしてPhil Gerus氏はモスクワ出身のアーティスト。

さて当リリースなのですが、ジャケらしい生音的でちょっと現代音楽的?なグリッチサウンドになっております。グリッチにも色々と波形編集的な手法であったり、プログラミングを使った手法であったりと色々とあると思いますが、Phil Gerus氏のブログを見る限り、彼はMax/MSPを使用してグリッチを行っていると考えられます。

具体的に音を見ていくと、主題的なピアノのメロディにグリッチがかかっていたり、フィールドレコードの音が複雑に交錯していたりと、どちらかといえばAmetsubのような粒粒が細かいグリッチサウンドになっています。エレクトロニカ・ミュージックの中でノイズのようなプツプツ音がたまらなく好きという人も居て、僕もその一人なのですが、このリリースではそのプツプツ感が結構あってキモチイイです。

日本のHz-Recordsのような攻めるタイプとは違った、眠気を誘うようなグリッチサウンドが聞きたくなったら聞いてみてください。


Preview: M2. March Skies

2012年3月13日火曜日

Abstract Nostalgic Fractals Systems - The Inner Peace




[Artist]: Abstract Nostalgic Fractals Systems (Bandcamp)
[Release Date]: 2012/2
[From]: Bump Foot
[Genre]: Dub-Techno, Minimal
[CAT number]: [bump170]
[Tracks]: 8tracks (51:22)


ジャパニーズネットレーベル、BumpfootからCesar "M1A1" AlexandreとAlessandro "Nodhead" IIIのデュオによる8トラック入りのアルバム。割と直球的なキモチイイ、ミニマルなダブテクノになっております。

構成されている音の類は、テクノサウンドで聴きなれたシンセ音になっています。シュワーとしたウワモノとフィルターのかかったキック。それを下で支えるダビーな低音。
しかし、このアルバムの前に出たセルフリリースの"mx01 EP"に比べると、幾分か生音やフィールドレコードの音を加えていて、たしかに人ごみの音など、都会的な音が確認できます。
また、幾分ハードコアで聴きそうなアグレッシブな音が遠景で鳴っていたりと、どこかダークでアーバンな雰囲気が出ています。夜中の首都高を走っているような。(走ったことないけど…)

どの曲もダブテクノらしく長いのですが、実はいくつかはつながっていて、8曲ありますが全体として2,3パートに分かれている感じです。しかしそれでも、いつまでも聴いていたい、という欲求を掘り起こしてくれてなかなか欲求不満というか快楽に浸れます。

どの曲も良いのですがやはりハイライトは14分あるM.5でしょう。14分があっという間に感じてしまう心地よさをみなさんも聞いてみてくださいましー


Preview: M7. Desolation (Promises Is Not For Us) 

2012年3月12日月曜日

SALA – Jurmala Revisited​/​Breath




[Artist]: SALA (Blog)
[Release Date]: 2012/2
[Genre]: Field Records, Ambient, Piano
[CAT number]: [AGN054]
[Tracks]: 2tracks (15:19)

イギリスのAudio Gourmet Recというレーベルから2曲入りの長いフィーレコ×ピアノという心地よいサウンドがリリースされました。アーティストはSALA。リトアニア出身で、プロフによるとかなり長年フィールドレコードをされてきたそうです。

フィールドレコードはまさにこのジャケの風景で行われたかのような海岸の波打つ音です。タイトルにあるようにJurmala(日本語ではユールマラ)という場所で録ったそうです。イメージ的に、北国の海辺のリゾート地かなーって思っていたので、ググってみてぴったしで驚きました。

フィールドレコードと付随して曲に入ってくるのが、どこからとなく聞こえてくるラウンジ的なピアノのメロディです。これがとても懐かしくカンジさせるというか、どこかフィクションな情景を想起させてくれます。しかもこのピアノのメロディ、いつの間にか流れていていつのまにか消えているという感じで、フィールドレコーディング中にたまたまくっついてたのではと思ってしまうほどすんなりフィットしています。

フィールドレコードの音自体も、とてもハイクオリティなもので、フィーレコ好きにも十分楽しめると思います。またアンビエントやイージーリスニング的なものとしてもきっちり聴けるものですので、何かBGM欲しい人には是非。


SALA – Jurmala Revisited​/​Breath (Bandcamp)

2012年3月6日火曜日

Chrome Sparks - My < 3



[Artist]: Chrome Sparks (Facebook)
[Release Date]: 2011/7
[From]: Bandcamp
[Genre]: Pop, Indie, Remix
[CAT number]: [#####]
[Tracks]: 7tracks (30:47)

米国出身、若干20歳のトラックメイカー大学生、Chrome Sparksによるセルフリリースです。彼は長身で、閉所恐怖症ならしいです。Bandcampディグると他2つリリースが落とせます。

音のほうなのですが、最近のダンスシーンの音を取り入れながらかなりキャッチーでポップに仕上がっています。心地の良いビート音、に程よくフィルターのかかったシンセ音から奏でられるキャッチーな美メロ。以前紹介したSeamsとかそういった系統に近いかな。Four TetやThe Album Leafとかと比較するのはアレですが、Indie系なエレクトロニカが好きならDLして損はしないでしょう。

歌声をおちゃめに上下して遊ぶ感覚は、ジャンルは若干違うのですがスタイル的にはpogoととても似ています。このリリースだとM1,M7が特に似ていて、脳裏に浮かびました。

(Feat. Steph Thompson)となっている曲はおそらくオリジナルでしょうけど、他はなんかの曲のリミックス、あるいはサンプリングか、その狭間で、オリジナルなのかどうか調べないとわからない感じです。

曲のほうなのですが、M2とかビート的には2000年代のIndustrial Hip-Hop感があったり、M6は若干Disco調でレトロ感漂ってGoodです。(実はM2を8tracksで初めて聴いてChrome Sparksの名を知りました。)

Preview: M1. Doubt, No


Chrome Sparks - My <3 (bandcamp page)



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実はその1個前のリリース、"Remixes"もかなりすきなのですが、こっちのほうが記念的なのでこちらを紹介してみました。"Remixes"はその名の通りリミックス集で、こちらはより踊れる感じにしあがってなかなか快感です。

2012年2月28日火曜日

V.A. – Jungle Renaissance Vol.2



[Artist]: Various Artists
[Release Date]: 2011/11
[Genre]: Jungle
[CAT number]: [#####]
[Tracks]: 11tracks (63:42)



今年はジャングルが来る!!!!!!!!!!!!!!!



V.A. – Jungle Renaissance Vol.2 (Page)
V.A. – Jungle Renaissance Vol.2 (ZIP)

2012年2月19日日曜日

ry_ha - solitude



[Artist]: ry_ha (twitter)
[Release Date]: 2012/1
[Genre]: Ambient, Electronica, Experimental
[CAT number]: [#####]
[Tracks]: 10tracks (47:33)


日本のアーティスト、ry_haによる日本のレーベルtsukimachi labelからのアルバム。
tsukimachi labelもry_haというアーティストもまったく知らなかった私にとってこのリリースはかなり衝撃でした。しかも日本のレーベルだなんて!

さて曲なのですが、ミニマルなものからノイズまみれの曲、ピアノの静かなアンビエントなモノまで幅広いエレクトロニカが聴けます。しかしどれも日本のエレクトロニカっぽいエモさがあります。WEGやakira kosemuraとかみたいな。トラック順に聞くとアルバムなのでストーリー性が感じられます。

割と荒削りに仕上がっているのもあえてなのかなーって感じますが、個々の音とかそれ以上に曲の展開、タメやメロディが良いです。

美メロ聴きたいならM4,9,10とか。ノイズ、ミニマルとかな感じのを聴きたい人はM3,5,8あたりです。
ちなみに個人的に好きな曲はM3,4,8,9,10あたり。


試聴: M4. a boy in thousand lines



ry_ha - solitude (bandcamp page)


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ググってみると分かるのですが、ry_haさんはかなりニコニコでオリジナル曲を上げています。レーベルのライナーノーツなど読んで見ると、ニコニコで発見して、ってあるので、改めてニコニコ動画にはすごいアーティスト採掘所として機能しているものだなーと思いました。(そしてtwitterアイコンはやはりアイマスでした!!!)

2012年2月5日日曜日

Sekotis - Picture Puzzle Pattern Door



[Artist]: Sekotis
[Release Date]: 2012/1
[Genre]: Ambient, Electronica, Folktronica, Techno,
[CAT number]: [NS045]
[Tracks]: 5tracks (32:45)

イギリス出身Sekotisによる約2年ぶりの新譜です。前作も同じNo-Source Netlabelからでした。(NS014)

今作も前作同様なメロディ重視な牧歌系テクノになっていて、まあ僕の大好物としている曲ばかりになっています。
おそらくサチュレーターが強く振られていることから感じるところなのでしょうけど、前作に比べてみるとより一つ一つの鳴っている音に自信を感じ、安定感があります。
最後の曲なんて10分越えの大作になっていて、かなりミニマルな展開ながら多幸感あふれるメロディ、展開になっていて素晴らしいです。

また曲の展開自体も、BPMの面でも落ち着きを感じ、前作のようにブレイクコア気味な曲はひとつもありませんでした。前作のような若々しさ感じるのも素晴らしいですが、暖かみのある幸せを感じる今作も最高です。是非ともおすすめします。

Preview:The suns that teach the sky to dance